ステンドグラスを付けようか考えているけど、様々な不安がありますよね。
ここでは、オーダーする時の流れやどのように進めていけばいいのかを記しました。
参考にしていただければと思います。
オーダーのステンドグラス。
自分だけの特注品になるので、お値段は気になりますよね。
「通常の価格よりも、とても高いのではないか?」
「そもそもステンドグラスって、いくらくらいするの?」
「サイズ等の連絡をしたら、デザインが出てきて、デザイン料を請求されるのではないのか?」
「予算に合わなかった場合、断りづらいのではないか?」
など、不安もあると思います。
ステンドグラス・ビトロでは、こちらで制作するステンドグラスであればデザイン料はいただいておりません。
しかし、デザインにも結構な時間をかけますので、
「予算が合わないけどデザインだけ一応してください」という場合は、
デザインはできかねますのでご了承ください。
予算もクリアして、デザインを提出した後に、どうしてもお気にめさなかったり
付けられなくなった場合は、別途請求することもありませんので、ご安心ください。
まず、確認することは?
初めの問い合わせでは、ステンドグラスを付けたい場所のサイズを教えてください。
新築でまだ図面もできてきてない状況であれば、正確なサイズは分からないので
この場合は希望のサイズで構いません。
「これくらいの大きさのがあったらいいなぁ」で大丈夫です。
サイズをお伺いしましたら、その場で「○○○円~○○○円くらいです」と大まかな金額をお知らせします。
デザインの細かさや、技法によって価格は変わります。
大まかな金額を出してから、デザインの希望を伺います。
もしくは、予算を先に聞いてから「その金額であればこれくらいのものができる」など
こちらからデザインやサイズのご提案をさせていただくこともできます。
「シンプルなものがいいけども、予算がある」という場合は、使うガラスを高いものにする事もできます。
メーカーやランクによって、ガラスの価格も様々です。
金額の高いガラスは、やはり美しいんですよね。
大まかな金額を知ってから、その中でどうしようか?と考えていただき、お返事ください。
打合せ手順について
予算も決まりましたら、次は細かい打ち合わせに入っていきます。
こんな色がいい。優しい雰囲気で。この花を入れて欲しい。
ビトロサイトの中では、こんな感じが好き。
など、お伝えください。
付く場所によって、デザインも多少変わります。
目線の高さであれば、細かいデザインも映えますし
天窓など吹き抜けの上の部分に付くのであれば、ちょっと大きめの柄にしたりもします。
家のどの部分につくのかで、向こう側が見えないものがいいのかなど考えます。
窓の場合、北向き・南向きなどによっても、選ぶガラスが変わってきます。
陽があまりあたらない場所であれば、暗めのところでも色が分かりやすいガラスにしますし、逆に陽が強い場合は色が飛んでしまう事があるので濃いめのガラスにしたりします。
付く場所の外壁や内壁の色もお知らせいただけると、参考になります。
家自体がどのような雰囲気なのか、家具はどのようなものを置くのか、なども伺いトータル的なイメージを合わせます。
家の図面などもいただけると、実際に生活する場で、どのような時に見るのかなども参考にできます。
私は、ステンドグラスは建物の一部であると考えています。
ステンドグラスだけが、異様に浮いていてもおかしいですよね。
家の調度に負けてしまっても困ります。
さりげない存在感で、見ると心が華やぐものであるといいなと思っています。
デザインのこだわりと納期について
デザインの希望を出すのは、難しいかもしれません。
明確なイメージがあるわけではなく、「なんとなくこんな雰囲気がいいな」という
ポワァッとしたイメージだと思います。
それで、構いません。
「ここにこの花があって、枠はこんな感じで」というイメージはできなくても
「そのステンドグラスを見た時に、こんな気持ちになりたい」などでも大丈夫です。
一緒にいろいろなお話しをしながら、その中でイメージを膨らませていきましょう。
しかし、ご要望を全て入れられるとはいかない事もあります。
でも、少しでも理想に近づけるように考えます。
以前、リビングと階段の仕切り壁にステンドグラスを入れたいというお客様がいらっしゃり
「テッセンのお花と、ドイツのお城を入れたい」と仰ったのですが、お城は細かいデザインになってしまうため、ご予算的にもちょっと厳しく
絵付け(ガラスに絵を描いて焼きつける技法)も検討したのですが、今回はリビング側からも階段側からも見るため、絵付けは裏から見るとあまり美しくないため、お花だけにしましょうとなったのですが
「新婚旅行で行った、思い出の場所なんです」と伺い、何とか入れられないかとお客様と相談し、お城をシルエットにして、雰囲気だけでも取り入れる事ができました。
お客様の人生の思い出を形にする事ができ、私もとても嬉しかったです。
入れるパネルの大きさや、ご予算の都合により、全てを叶えるのは難しい事もあります。
ステンドグラスの制作の都合上、1枚では大きすぎるため、枠を分割していただく場合もあります。
様々な規制の中でも、満足いく物を一緒に考えていきましょう。
ステンドグラスは、家が完成に近づいた段階で取り付ける事が多いのですが
吹き抜けなどの場合、取り付け時に足場が必要になることもありますので
そういう場合には、足場がまだ付いてる状態の時に納めるのがベストかと思います。
いつ頃から工事が始まり、いつ頃完成予定なのか教えていただければ
だいたいこの時期には、サッシの寸法がはっきりするなとか、
この時期に納品すると間に合うなと、だいたいの時期が分かります。
通常、デザインに2~3週間、制作に2~3週間いただいております。
デザインは、正確なサイズがわかる前にしてしまいます。
多少の変更は、デザインが大幅に変わらないように調整します。
もうすでに現場が動いてる場合は、早急に進める事も可能です。
ご相談ください。
建築屋さんとも打合せ
ステンドグラスの取り付けは、ビトロではしておりません。
サッシ屋さんか、大工さんにしていただいております。
新築の場合は、その現場に入ってる業者さんにお願いします。
すでに住んでる場合は、近郊であればこちらで業者さんを探して一緒に付けに行きますが
この場合、別途取り付け費がかかります。
取り付け方法や、正確なサイズの確認は、建築屋さんと直接しますので
連絡先を教えていただきます。
そこで、納期もはっきりします。
最後に一言
毎日生活する空間にステンドグラスがあると、とても華やいだ安らぎのある空間になります。
それは花を飾るのと、とても似ています。心が華やぎ、生活に彩りと艶が生まれます。
ステンドグラスは光りを通したガラスの美しさを楽しむものです。
外を歩く人には、そんなに見えるものではありません。
家の中にいる人が楽しむという、とても贅沢な心満たされるものです。
ステンドグラスを付けてからの楽しみは
季節や時間帯によって、光りの入り方が変わるので、ガラスの表情をいろいろと楽しめます。
付ける場所によっては、壁や床にガラスの色が映り、その幻想的な色に魅入られます。
心華やぐステンドグラスを、一緒に作りましょう。