今回はガラスを丸く切れるサークルカッターの使い方です。
このようなテーブルの天板をガラスに変えて、制作しようと思いまして。
で、このテーブルですが雑貨屋さんとかで売ってます
サイドテーブルなんですね。
その天板を入れ替えようという事です。
完成はこんな感じです。
サイトの方ではこちらで紹介してます。
薔薇サイドテーブル 2014’
こちらのタイプは鉛線をガラスにぐるりとまわしてます。
(後々、この鉛線を這わす場合のお話しも出ますので、ちょっと覚えておいてください。)
関係ないのですが、鉛線なしのテーブルはこちら
桜サイドテーブル 2014’
では、ガラスとサークルカッターを用意しましょう
ガラスの上に天板を置いて、ペンでぐるりと書いてしまいます。
ガラスは厚みは4mmくらいがいいです。
上にちょっと物を置いたりしますので、3mmだとちょっと心許ないかなぁ。。。という気がします。
ステンドグラス用は3mmが主ですが、建材用のガラスというのもありますので
それですと4mmです。
サークルカッターをセットしましょう!
ガラスに丸を書いたときに、中心に十字の印も付けてください。
サークルカッターの本体部分に印があるんです。
こんな感じのね。
で、この印を十字に合わせます。
きちんと合わせたら、上の飛び出た部分を倒します。
こうしましすと、ガラスとの接点の部分の空気が抜けまして
吸盤のようにガラスに付くんです。
が!
実は、吸盤のような効果がでるのは表面がフラットなガラスの場合でして・・・
今回は、表面が微妙に波打ってますので、くっつきませんので
苦肉の策で、こんな風にしました。
ずれなければ、いいんです。
次は、刃の部分を合わせます。
鉛線の厚み分3mmくらい内側を切りたいので、ちょんと印を付けておいて
そこに刃を合わせます。
切る場所がずれていないか、一応ぐるりと刃を移動させて確認してくださいね。
確認が終わりましたら、
刃のところにネジがありますので、ネジを締めて固定します。
いよいよ切りますよ!
ガラスを切る時には、オイルを付けながら切るんです。
ガラスは切ると言うよりは、傷(スコアと言います)をつけて、割るので
そのスコアにオイルが入り込むことによって、割り取りやすくなります。
なので今回は、刃先につけれませんので(固定されてますので)
ガラスに筆などでオイルをつけてしまいます。
ぐるりとつけておきます。
いよいよ切ります。
刃の部分の上に手を乗せて、グーッと押しつけながら
ぐる~っとスコアを入れていきます。
ぐるりと行きましたら、割れの逃げ道を四方に入れます。
外に向かって、スコアを入れておいてください。
割り取っていきましょう
ガラスを裏返して置きます。
分かりずらいですが、裏面が上になってます。
スコアを入れた面は、下になります。
そして、スコアにグッと力を加えます。
黒い線の内側に、指のあたりから割れ目が入ったのがわかりますでしょうか?
これを、グイグイとスコアに沿ってやっていきます。
なんとなく、うっすらとヒビが入りましたね。
そうしましたら、またガラスを裏返します。
スコアを入れた面を表にします。
で、引っ張るようにしてガラスを外していきます。
逃げ道のスコアを四方に入れておいたので、すんなり外れます。
(本当は、逃げは入れないで、円にスコアを入れただけでも切れるんですが
ちょっと高度なので、今回は逃げ道を活用しました)
このように外れます。
なんだか、ちょっと嬉しくなります。
元の天板よりも小さくなってます。
鉛線を這わせると、ちょうど同じ大きさになるんです。
作品として考えますと、ここまでは下準備ですね。
この後、絵付けをして、鉛線を巻いて、完成になります。
他の活用法
ステンドグラスとして考えますと、ガラスカットしてからルーターをかければいいので
サークルカッターはいらないのですが
より正確な丸を作りたいときには最適です。
逃げのスコアを入れないで切れるようになれば、円の中にさらに円を切って
ドーナツ型のガラスを切る事も可能になります。
フュージング(窯でガラスを焼く技法)でお皿など作りたいときは
ルーターで周りを削ってしまいますと、削った跡の白い部分が
焼いても消えないことがあるため、切り口がスパッとした状態で焼くのがベストなので
フュージングされる方は、サークルカッターがあると
より素晴らしい作品ができると思いますよ。
丸山昌子
8月 29, 2019 at 1:11 am
ステンドガラスは、真っ平らではないのが多くて、サークルカッターで切ろうとしたら、歯が届かない所がでてしまいます、どのようにしたら綺麗にきれますか?
vitrail
8月 31, 2019 at 12:33 pm
ゆっくりとしっかりと刃を押さえつけるといいと思います。
あまり強く押し付けすぎると割れてしまうこともありますので
気を付けてくださいね。