「どうやって、今の職業についたのですか?」という質問をされる事がよくあります。
今回、お話ししたいのは、「ステンドグラス作家になる方法」です。
ステンドグラスを仕事としていくための入り口は3通りあります。(例外もあるかもしれませんが・・・)
まず1つめは「工房に就職する」
私もこの方法で、ステンドグラスの道に入りました。でも、求人広告で募集しているのをあまり見た事はないので、自分で、積極的に工房に行って、弟子入りのような感じでの就職になるかもしれないですね。ステンドグラスというのは、職人仕事ですので、弟子入りという言葉がなんだかしっくりくる気がします。
次に2つめは「教室・学校に通う」
こうやって独立する人は結構多いです。5~10年教室に通って、自分で教室をはじめるという方法です。しかし、パネルとランプなどの小物は、作り方が異なるため、「ケイム(鉛のH型になったもの)でのパネルの制作の仕方がわからない」という先生もたまにいらっしゃるので、パネルまでやりたいと思うのであれば、教室に入る前に確認してから通った方が良いです。
「プロ育成コース」といって、短期間で教えてくれるところもあるようです。どのような内容を教えているのか、私はわかりませんので、ノーコメントにしておきます。
フランスの大学で「ステンドグラス学科」という科もあるようです。私が絵付けを習った先生もその大学の出身です。おもいきって留学というのも素敵ですね。留学の方法はわかりませんが。(分からない事ばかりで申し訳ないです。)
最後に「独学で修得する」
最近ではネットでも通信教育をしているところもありますね。ステンドグラスの専門書はなかなか手に入らないので、こういう経験も良いのかもしれませんが、私はしていません。微妙な感覚の部分などもありますので文章や画像(これからは映像もでてくるでしょうね。)だけでは、伝えきれないと思うので、私は通信教育はしていないんです。
とても器用な人であれば、これで充分かもしれませんが、やはり、ガラスを使うので危険な事もあります。自分の目の届かないところで人に制作させるというのは、どうしても私は気分的に耐えられません。
ステンドグラスが大好きで、将来はそれを仕事にしたいと思って、教室に通われている方もいると思います。とても素敵な事ですよね。
他の生徒さんの作品を見るのも、とても刺激になります。
作る楽しさを共有できる環境というのは、結構、貴重ですよ。
(2003年/3月メルマガより 2003年/10月更新)