日常の空間に一生を共にする、上質な艶やかさと満足感をもたらすステンドグラスを提供
Vitrail(ビトロ)・confiance(コンフィアンス)公式ブログ

【vol.23】モノを作る人の基本

作家ステンドグラスコラム by

23_1

以前のメルマガで、デザイン・技術の盗作について書いた事がある。
「パクりパクられて良いものはできていくのではないか」という事を書いたのですが、「まったくマネするのは違反だと思う」とも書いた。
趣味で作っていて、どうしても気に入った作品があって、勉強の為に作ってみて自分だけで楽しむ分には、良いとも思うのですが、それを本人に断りもなしに公開などするのは、いけませんね。

サイトでもそうです。ホームページを作るのに、文章やサイトのデザインなど、運営している方ならわかると思いますが、大変な労力と時間がかかります。
文章にしても、何を伝えたいか、こういう表し方でわかってもらえるか、誤解をまねく表現になっていないかなど、とても大変です。
うちのサイトも2回くらいリニューアルして、やっと今の形ができました。
その度に、2~3ヶ月の時間がかかります。今でも、ちょっとづつ訂正したり、見やすく直したり、決して止まる事はありません。
それをさらっとマネされたら・・・
なんとも言えない気持ちになりますね。
怒りを超して、悲しい気持ちになります。

ステンドグラスの教室では、「パターン集」というデザイン集の本があります。
これは、デザインを自由に使って良い本だけども、それはデザインをした人も、そのデザインを売っている事ですから、良いのですが、それを作って堂々と販売してる人もたまに見かけます。
お客様からお金をいただいた時点で、プロという意識を持たなくてはいけないと思います。プロが人のデザインしたものを作ってお金をもらうなんて、どうかなぁと思います。著作権というものもありますしね。
「趣味」と「プロ」の境目があいまいな業界なので、とても難しいのですが、あいまいだからこそ、本気で考えてもらいたいですね。
まったくのゼロから自分で考えだすというのは不可能かもしれません。
初めはだれかのデザインや行動を見て、自分もやってみようと思うものです。
しかしそれをどれだけ自分の中で考えて、自分流のやり方に変えられるかが大切なのではないかと思います。

うちの生徒さんも、どこかのサイトの写真を持ってきて「これを作りたい」という事があります。
その時には、デザインの著作権の事などをお話しします。
公開や販売はいけない事や、型紙などをダウンロードできるようになっていたものなのかなども聞いて、なるべくは、それを元にデザインを直して制作しています。
これは、そのデザインをした方に対して、当然しなくてはいけない事だと思っています。

物を作る者として、最低限の基本は守りたいものです。

(2005年/04月メルマガより 2007年/03月更新)

Category: 作家ステンドグラスコラム

ネットショップにはお店の商品全てはUPしておりませんのでお店にも是非遊びに来て下さい♪

最後まで見ていただき本当にありがとうございます!皆様の一日一日が素敵で幸せな日々でありますように♪

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*