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ステンドグラスのデザインをする時

ステンドグラス制作行程 by

ステンドグラスのデザインがどう浮かぶか。
とても不思議に思う人は多いようで。

私も、デザインに苦しむ時、「どうしてあの時は描けたのだろうか?」と
その時の自分を羨むものです。

公共施設のような、大作になると
いよいよ大変です。

旭川私立藤女子高等学校 クサヴェラセミナーハウス 1998′

青森聖母園マリア院聖堂 2001′

札幌藤女子中学・高等学校 礼拝室 2006′

旭川厚生病院 緩和ケア病棟 2012’

この辺になると、もう寝てないんです。
寝てないというとウソですね。
布団では寝ないんです。
半分夢に入るような状態をキープしながら、デザインのイメージを
頭の中で形にしていくんです。
形にすると言うよりは、霧を晴らしていく感じが正しいですかね?
なので、床で寝るんです。
すぐに描けるように、デザインの紙を置いて
堅い床の上で、横になるんです。
寝に落ちる寸前で、止める日々です。

それが数日続きます。
8割がたのアウトラインが浮かんだら、もうちゃんと寝てもいいんですけどね。
残りの2割の細かな線は、集中力が大事なので、気を引き締めて取りかかります。
様々な線の法則性、表したいイメージが表現できるか?
制作はできる形なのか?
ガラスの大きさは、規制のサイズに収まっているのか?
強度は大丈夫か?
などの、制作の事も考慮しながらのデザインになります。

8割までを、頭の中で形にできるかが重要ですね。
5~6割で紙に描いていくと、自分の理想とは、全然かけ離れたものが
線となって表れます。
せっかくのアイデアも、ここで終了です。

最初のイメージ
「煌びやかにしよう」「スッと落ち着いた感じにしよう」
「柔らかなイメージで」「強さを感じるものに」
など、最初に決めます。
これは発注者の希望などで、決まってきますね。

だいたいは、デザインの要望を聞いている段階で
薄らとイメージされます。

人生と同じかな?
大きな理想や夢を描いてから、年単位、日単位に落とし込んでいく。
ステンドグラスのデザインも、そんなコツコツとした作業です。
「私にとっては」ですけどね。

2015_08_06

 

 

Category: ステンドグラス制作行程

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最後まで見ていただき本当にありがとうございます!皆様の一日一日が素敵で幸せな日々でありますように♪

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