先月納品したステンドグラスが、サイズ間違いがあり
1cmほど大きかったということで、小さくしました。
22cmのステンドグラスを21cmにします。
さて。どうしようか?
とちょっと考えまして。周りを切り落とすことにしました。
まず、コテをあててハンダを落とします。
ぐるりと、コテをあてて、ポタポタと落とします。
で、どれくらい切るかもマジックで描いてしまいます。
で、ガラスカッターで切ってしまいます。
切れ目を入れたら、取ります。
ハンダを落としておいたので、メリッ メリッと外せます。
コパーテープ(ハンダが乗る、銅のテープ)が飛び出てますので、ニッパなどで切り落としましょう。
うまくいきました。
端の切り口。。。コワいですね。
端は押し縁で隠れるので、このまま完成にしてもよかったのですが
なんだか、隠れるからと言っても、なんだか見栄えは悪いし・・・
取り付けるまでの間、お客様や建具屋さんが怪我したら嫌だなぁと思いまして
周りを囲うことにしました。
真鍮製の シングルUチャンネル を使いました。
ぐるりと囲います。
接点をハンダで留めちゃいます。
黒く、薬品で染めたら完成です。
大きいわぁという時は、このような修理をする事もあります。
で、周りを囲った件ですが
見栄えやら怪我やらと先ほど述べましたが、それもあるんですが
一番に私を動かしたのは、今は亡き父の言葉です。
「同業者に見られて恥ずかしくないものを作れ」です。
付けてしまえば、人に端の始末を見られることはありません。
でも、自分の中の誇りとして、そこはちょっとこだわってみました。
それに、やっぱり、お客さまが
修理して戻ってきたものを見た時に、あきらかに「直しました」って感じも
ちょっと悲しいですよね。
「完成品です!」って感じのものが来たら、ちょっと嬉しいかなぁなんて思いました。
無事に取り付け終わったブログはこちら。
建具にワンポイントになるステンドグラス